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第4話 ライリーと殿下の関係

작가: satomi
last update 최신 업데이트: 2025-08-01 18:45:59

「ライリー、誰のマリーだって?マリーは俺の婚約者だ。すなわち俺のマリーだ」

 こんなところ(王宮の廊下)で喧嘩はやめて~。

「これはこれは、殿下。殿下は俺のマリーと結婚するのでしたら、俺の義弟という事になるのでしょうか?」

「そうですね。俺は必ずマリーと結婚しますので!」

 二人の口喧嘩は私の体感で10分くらいですけど、その間にアンペール様とお兄さまの間を行ったり来たり。互いに私をひっぺがすように取りあいをして……。大人気ないですよ!

「お二人とも!こんな公の場で恥ずかしい!あんまり酷いとしばらく口をききませんよ?」

「「ごめんなさい」」

 二人とも大人しくなった。二人には仲良くしてほしい。義兄弟になるわけだし、お兄さまは騎士団長として王家を守ってくれるんでしょう?アンペール様は言わずもがな。将来的に国王ですからね。こんなところで子供じみた喧嘩をしているようでは先が思いやられますよ?

「マリーは厳しいなぁ。そんなところも魅力的なんだけどね!」

「俺達姉弟が育て上げたマリーは可愛いのです!」

 そんなに胸を張って言う事では……。恥ずかしいじゃないですか!

「あ、もう王太子妃教育の時間ですね。私は失礼しますが、二人とも仲良くしてくださいね!」

「「マリーの願いならぁ」」

 マリーがいなくなると二人の間の空気が変わった。

「して、ライリー。なにかマリーの周りであったのか?」

「すれ違う度に舌打ちをされたり、遠くから睨まれたりするようです。しかし、それがなんというか…マリーが我々と親しくしているのが原因だという話でして…」

「は?俺はマリーの婚約者だぞ?親しくしていて当然ではないのか?」

「はい。同様に俺もマリーの兄です。親しくしていて当然です。マリーが誑かしているとかそういった噂はないのです。ただすれ違う度に舌打ちをされたり、遠くから睨まれたり……。迷惑ですよね」

「マリーを悩ませるのか?ここは陛下に相談をし、王家の影を動員しマリーを悩ませている家門を明らかにしてくれよう。そのあかつきには」

「斬るんですか?」

「マリーが言うように、ライリーは物騒だな。社会的に抹殺をしてくれよう。家門の者は社交界で生きていけなくなるように」

「殿下もなかなかあくどいですね。社会的抹殺だと俺みたいなタイプは使えませんね」

「そうだな。ライリーは実働って感じだもんな」

 あれ?そういえば近頃、舌打ちをされたりすることがなくなったように思います。改心したのかな?将来を見据えて。

 代わりにすり寄ってくる令嬢が増えましたけど。

「マリー様のお兄さまには婚約者がいらっしゃるのかしら?」などの質問を見ず知らず(社交を碌にしてなかったから)の貴族令嬢に聞かれたりした。

 ……そういえば、お兄さまの婚約者?

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